入門用のスポーツバイクの価格は10万円~、最高級モデルになると100万円を超えるロードバイクまで。この違いは細かいペーツのグレードと、フレームなどの素材の差でもあります。現在主流の「カーボン」と「アルミ」の2つについて簡単にご説明させて頂きます。
『カーボン素材』
現在のロードバイクの主流素材は「カーボン素材」です。カーボンと言うと「最新素材」のように思われがちですが、ロードバイクの素材として使われて30年以上経ちます。カーボン素材はアルミ素材に比べ軽量で高剛性、それと振動吸収性に優れます。吸収装置(サスペンション)が無いロードバイクにはこの振動吸収性がとても大事で、走行距離が伸びれば伸びるほど体への負担が軽減されます。高価な素材ではありますが最近では20万円以下の完成車も出てきており身近になってきました。カーボン素材でも価格の差が大きくありますが、これは使っている「炭素繊維(カーボン)のグレード」や「成型の製法」が違う事によるものです。同じカーボンと言ってもいろいろ有るんです。(写真© 2017 Felt Bicycles)
『アルミ素材』
軽量で高剛性なのにとてもリーズナブルな素材が「アルミ素材」です。素材としてカーボンと比べると劣るところは有りますが、最近の製法の進化などで、より軽量で高剛性なものが出て来ています。特に10万円前後のリーズナブルな完成車のフレームは、少し前のトップモデル以上の性能があります。アルミ素材はとても固い素材ですのでカーボン素材より振動吸収性は少ないです。その代り丈夫な素材でもあるので比較的 気を使わず使用できるのも特徴です。
自転車のフレーム素材には、この他にも「クロモリ素材」「チタン素材」などがあります。